夫への不満から虐待か=妻が供述、夫婦生活でストレス−奈良5歳児餓死(時事通信)

 奈良県桜井市で5歳男児が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親の吉田真朱容疑者(26)が「夫に不満があった」などと供述していることが7日、捜査関係者への取材で分かった。「息子が夫と似ていて、かわいくなかった」とも供述しており、県警捜査1課などは、同容疑者が夫婦生活上抱いていたストレスなどから、亡くなった智樹君に対する虐待を始めたとみて調べている。
 捜査関係者によると、容疑者夫婦は2003年に結婚。当初は仲が良かったが、3年余り前に博容疑者(35)が親類の連帯保証人になっていたことが発覚、けんかが絶えなくなった。ほかにも夫婦生活上でストレスを感じていたころ、博容疑者が、長女(3)を妊娠していた真朱容疑者の腹部をけったことで不仲が決定的となったという。
 長女誕生後は、もともと女の子が欲しかった容疑者夫婦が妹をかわいがるようになったため、智樹君が嫉妬(しっと)。口答えや反抗をするようになり、ストレスをため込んでいた真朱容疑者が虐待を始めたとみられている。 

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